再就職支援会社と転職エージェントの違いと使い分け方 | ものづくりエンジニアの仕事探し

再就職支援会社と転職エージェントの違いと使い分け方

就職活動

この記事で伝えたいこと

・再就職支援会社は就職のための塾
・転職エージェントは企業との仲人業
・両方の長所を上手く組みわせて利用

大手企業の希望退職制度の多くは、
再就職支援サービスを利用できます。

しかし、その実態をネットで検索すると、
あまり良い評判を目にしません。

その主な理由が希望の求人が無い事です。
私も利用しましたが、ありませんでした。

でも、利用して良かったです。
それは、このサービスに求めるものが求人ではなかったからです。

そして、希望の求人を見つけるには、
転職エージェントが適してします。

この二つのサービスの違いを理解し、
目的に応じて、サービスを使い分けて、
再就職を成功させる方法
を解説します。

再就職支援会社は就職試験合格のための塾

再就職支援会社は就職試験の事前準備をサポートしてくれます。

求人も紹介してくれますが、
希望の求人は無いです。

再就職支援サービスは
再就職に必要なスキルを磨くこと
が目的です。

そんなものは不要と思うかもしれません。

大学を卒業した時に就活も経験しているし、
必要なら、転職エージェントに登録すれば
応募書類や面接指導が受けられるからです。

30代なら、それでも通用しました。

私も30代で、転職活動を経験しましたが、
さほど苦労せずに内定を取れました。

40代での再就職は全く違いました。
書類選考が殆ど通過しませんでした。

中高年は書類選考が非常に厳しいです。
一緒に退職した同僚達も同じ状況でした。

書類選考で重要な職務経歴書ですが、
採用担当者は大量の応募書類を見るため、
30秒~1分しか見てくれません

中高年の職務経歴書となると、
20年以上の業務内容を記載するので、
数ページにも及ぶ内容になるでしょう。

最後まで読んでもらうためには、
最初の数行を要約や、自己PR欄を設け、
相手が興味を持つようにします。

再就職支援サービスでは、
何日もセミナーを行い、自分の強みや
アピールポイントは何かを認識させ、
魅力的な職務経歴書に仕上げていきます。

完成したら、それで終わりでは無いです。
応募企業毎にカスタマイズします。

その会社がどんな人材を求めているか
求人票やHP等から情報を集め、
採用担当が興味を持つように、
先程の要約や自己PRを修正します。

修正したら、添削してもらいます。

これだけの事をしても、
書類選考通過は50社応募して5社でした。

この経験から、事前準備を十分にしないと
書類選考を通過できないです。

転職エージェントでも
同様な添削サービスがありますが、
ここまできめ細かい事はしてくれません。

それに転職エージェントのサービス期間は通常3ヵ月です。
それを過ぎると自動的に退会となります。

再就職活動は3ヵ月で決まる人は少数です。
半年はかかると考えて下さい。

再就職支援の期間は1年が多いです。
そんな長期のサポートは

転職エージェントにはありません。

再就職支援会社は就職試験に合格のための塾
と考えるのが適切です。

大学受験では殆どの人が塾に行き、
事前準備をしてから試験に望んでいます。

しかし、就職試験では事前準備を十分せずに応募する人が大半です。

それでは、受かるものも受かりません。

十分な事前準備をすることで、
初めて内定の可能性が出てくるのです。

再就職支援サービスについては、都内の企業に就職であれば、東京しごとセンターで同様のサービスがあります。



転職エージェントは企業との仲人業

再就職支援会社が就職試験のための塾なら、
転職エージェントは、企業と求職者との仲人業と言えます。

この2つの違いは、
報酬をどこから貰うかを考えれば解ります。

再就職支援会社は退職する企業が、
退職者の再就職をサポートするために
1人当たり50万円以上払っています。

顧客は求職者でも就職先でもなく、
退職した会社です。

募集する企業との間に利益関係は無いため、
求人を見つけてくるのは不向き
と言えます。

転職エージェントは、求人する企業から報酬を貰います。
報酬は採用者の年収の30%と言われます。

顧客は求職者でなく、募集する企業です。
転職エージェントの目的は求人を探す事では無く、求人に合う人材を探す事なのです。

従って、求職者に合う求人を探す再就職支援サービスとは根本的に違います。

以上から、求職者がやるべきなのは
転職エージェントが持つ求人に合った人材であることをアピールする事
です。

この点が理解できれば、
転職エージェントに対して、求人が無いという不満は出てこない筈です。

どちらを使うかではなく、使い分ける

再就職支援会社と転職エージェントは
顧客が違うため、同じに見えるサービスも
その目的が全く異なります。

そして、その2社にとって、
求職者は報酬を払う顧客では無いことを理解しておく必要があります。

その上で、2つのサービスを上手く使い分ければ、再就職を成功できます。

塾である再就職支援会社で準備を整え、
仲人である転職エージェントの持つ求人に
適合した人材であることをアピールし、
企業に紹介してもらうことが重要です。

ここで紹介する5社は利用した転職エージェント11社の中で、利用して良かった所です。

100%満足の求人はないかもしれませんが、
70%程度ならば、この5社の中から
見つかる可能性は高い
です。

再就職支援会社で準備を整え、
この転職エージェントを利用し、
再就職を是非とも成功して欲しいです。