採用されない中高年の特徴9点
私は40代半ばで希望退職に応じ、
293日間の再就職活動ののち、
再就職することができました。
活動では、会社が契約した再就職支援サービスを利用しました。
その支援会社のセミナーで教わった中で、
『再就職できない中高年の特徴9点』
が印象に残っています。
・離職期間が長い人
・経験スキルをアピールするだけの人
・入社後のビジョンを示せない人
・これといった魅力が感じられない人
・前向きな意欲が伝わってこない人
・条件・待遇にこだわり過ぎる人
・学歴や肩書を常に気にする人
・過去の成功に固執する人
・問題を社会や会社の責任にする人
再就職が難航している中高年を沢山見てきた
支援会社が言うだけに説得力がありました。
この9選を反面教師とし、就職活動した事で
再びエンジニアに復帰する事ができました。
本記事では、どのような活動をした事で
再就職できたのかについて解説します。
離職期間は半年が限界
企業に好まれない人材1つ目の
「離職期間が長い人」ですが、
支援会社の話では6カ月が限界との事です。
それ以上は採用意欲が大きく低下します。
再就職支援会社の話では、
事前準備を十分に行った上で応募し、
4か月間でゴールするのが
理想的な再就職活動の進め方です。
応募書類の書き方や面接対策に
時間はかからないと思うかもしれません。
しかし、書類審査で重要な職務経歴書は、
時系列に実績を書いただけでは、書類審査はまず通りません。
採用担当者は大量の応募書類を見るため、
30秒~1分しか見てくれません。
中高年の職務経歴書となると、
20年以上の業務内容を記載するので、
数ページにも及ぶ内容になるでしょう。
最後まで読んでもらうためには、
最初の数行を要約や、自己PR欄を設け、
相手が興味を持つようにします。
各種セミナーを通して、自分の強みや
アピールポイントは何かを認識でき、
魅力的な職務経歴書に仕上げました。
そして面接演習なども行い、
準備完了までに1ヶ月弱かかりました。
この準備をしっかりやったからこそ、
再就職が上手くいったと考えています。
企業が求めるものをアピール
2つ目と3つ目は、
「経験、スキルをアピールするだけの人」
「入社後のビジョンを示せない人」です。
これは経歴をただアピールするのでなく、
入社したら、どんな貢献ができるかを示す必要があります。
それは企業が求めるものとマッチしてないと駄目です。
これは面接だけでなく、職務経歴書の書き方に大きくかかわってきます。
セミナーで書き方を教わり、
職務経歴書が出来ましたが、
そのまま応募してはいけません。
応募企業毎にカスタマイズします。
その会社がどんな人材を求めているか
求人票やHP等から情報を集め、
採用担当が興味を持つように、
先程の要約や自己PRを修正します。
つまり、自分の経験・スキルによって
その企業が求めるものにマッチしている事を
アピールするようにします。
書いたら、その内容でOKかどうか、
支援会社のアドバイザーに見てもらい、
添削してもらいました。
これだけの事をしても、
書類選考通過は50社応募して5社でした。
入社したいという熱意
4つ目、5つ目は、面接で重要です。
「これといった魅力が感じられない人」
「前向きな意欲が伝わってこない人」
この2点はコミュニケーション力向上の為、
面接慣れが必要です。
笑顔でポジティブに熱意を伝えます。
面接演習では、外部のマナー講師により、
一人ひとりビデオ撮影して
それを見ながら修正することで、
受講者は皆見違えるように良くなりました。
これは自分だけで学ぶのは難しいので、
再就職支援サービスが無い場合は、
同等のサービスを受けることができる公共施設があります。
下記記事で紹介しています。
自分の市場価値を認識する
6,7つ目は、応募の判断基準と関係します。
「条件・待遇にこだわり過ぎる人」
「学歴や肩書を常に気にする人」
前職の給与や会社規模にこだわると再就職はかなり困難です。
まずは自分の市場価値を認識します。
自分の市場価値を知る簡単な方法は、
転職サイトに登録して、希望条件の合う企業に応募する事です。
何社か応募して面接まで進めれば
自分の市場価値に合う企業と言えます。
そうでなければ、希望の企業が求める市場価値は自分には無いという事です。
転職サイトに応募したい求人がなければ、
非公開求人を持つ転職エージェントに登録して下さい。
ここは求人を紹介するのでなく、
企業が求める人材を探すのが仕事なので、
市場価値がなければ相手にされません。
紹介される求人に応募しても書類選考通過は10%もあれば良い方です。
そうする事で、自分の市場価値では、
どのレベルの企業に就職可能か分かります。
必要なら希望条件を変更する事になります。
これが「妥協=現実に屈する」でしょうが、
それが実現不可能な理想と知れば、
納得した上での対応となります。
この心境にならない限り、
仮に条件を下げて就職しても
我慢できずに辞めることになります。
実際に退職仲間の何人かが1週間~1ヶ月で辞めています。
なので、譲れない条件は
絶対に譲歩してはいけません。
この条件は人によって千差万別です。
他は譲れてもこれだけは駄目がある筈です。
ちなみに、私は勤務地と職場環境でした。
他の給与、職種は優先順位を下げました。
そうしたことで、
設計職で40万程度を希望していましたが、
給与30万の生産管理職に就職できました。
譲れない条件である勤務地は1時間以内で、
通勤ラッシュも無く、職場も綺麗でした。
就職後、仕事ぶりを評価され、
希望の設計職になる事ができました。
(ここに辿り着くまでもいろいろ大変でしたが)
柔軟な対応と自己解決努力
最後の2つは、心の持ち方になります。
「過去の成功に固執する人」
「問題を社会や会社の責任にする人」
これは、過去に固執せずに、
柔軟な対応が必要という意味です。
応募先は、前の会社よりも規模も小さく、
職場環境も悪い場合が多いと思います。
社内組織も十分とは言えないでしょう。
正直、入社意欲が低下します。
その気持ちが面接での表情や態度に出てしまう事もあります。
状況や環境の変化に柔軟に対応できるように
心掛ける事が大事だと思います。
そして、リストラされたことや、
再就職がうまくいかない原因を、
社会や会社のせいにして、不満を抱いたまま
活動しても良い結果は生まれません。
私も、希望の求人に応募しても、
中高年というだけで書類審査も通過できず、
長年のキャリアと培ったスキルを
評価しようともしないこの社会に
矛盾とやりきれなさを感じました。
しかし、それを抱え込んだまま
再就職活動するのは非常に辛い事でした。
社会のせいにしても何も解決しないです。
この失業状態を脱出するためには、
自分で解決する努力をするしか無いです。
就職後も辞めないためには
以上の事は、再就職後も仕事を辞めずに継続できるかにも影響してきます。
特に自分の市場価値を理解し、
柔軟に対応する心を持つことで、
妥協でなく、納得した上で就職するので、
辞めずに続る事ができます。
市場価値を知るためのエージェントは、
複数やることで、信憑性が高まります。
ここで紹介する5社は利用した転職エージェント11社の中で、利用して良かった所です。
100%満足の求人はないかもしれませんが、
70%程度ならば、この5社の中から
見つかる可能性は高いです。
ここで紹介の5社を早い段階で
利用することをお勧めします。
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