この記事で伝えたいこと
・再就職支援の求人は期待できない
・しかし、再就職には役に立つ
・理想的な再就職活動の進め方
私は40代半ばで希望退職に応じ、
293日間の再就職活動ののち、
再就職することができました。
活動では、会社が契約した再就職支援会社によるサービスを利用しました。
その経験から、実際のサービス内容や、
再就職にどんな効果があったか述べます。
また、再就職を4ヶ月で決める理想的な活動の進め方についても解説します。
再就職支援の求人紹介について
再就職支援の主なサービスは次の3つです。
・独自開拓による求人紹介
・各種セミナー(応募書類、面接対策)
・面談(就職相談、アドバイス)
一番関心のあるのは求人紹介だと思います。
説明会でも、独自開拓した求人があると言っていました。
実際に利用しましたが、正直使えないです。
専用の検索サイトで見れますが、
希望の条件を満足する求人は一つもありませんでした。
新しい求人も時々追加されますが、
半年間で応募したい求人はゼロでした。
支援会社によっては違うかもしれませんが、
他の支援会社を利用した退職仲間の話では、
似たような状況でした。
(退職時に複数の支援会社から選択できました)
多分、どこの支援会社でも、希望の求人は無いと思って下さい。
再就職に役立ったサービス
最も期待した求人紹介が使えないとなると、
支援会社は役立たないと思うでしょう。
しかし、私はそうは思いませんでした。
それは、残りの2つのサービス
・各種セミナー
・面談
がとても役に立ったからです。
就職活動を開始すれば、すぐわかりますが、
中高年は書類選考を殆ど通過できません。
書類選考で重要な職務経歴書ですが、
採用担当者は大量の応募書類を見るため、
30秒~1分しか見てくれません。
中高年の職務経歴書となると、
20年以上の業務内容を記載するので、
数ページにも及ぶ内容になるでしょう。
最後まで読んでもらうためには、
最初の数行を要約や、自己PR欄を設け、
相手が興味を持つようにします。
再就職支援サービスでは、
各種セミナーを通して、自分の強みや
アピールポイントは何かを認識させ、
魅力的な職務経歴書に仕上げます。
それで終わりでは無いです。
応募企業毎にカスタマイズします。
その会社がどんな人材を求めているか
求人票やHP等から情報を集め、
採用担当が興味を持つように、
先程の要約や自己PRを修正します。
その内容でOKかどうか、
アドバイザーとの面談で見てもらい、
添削してもらいます。
これだけの事をしても、
書類選考通過は50社応募して5社でした。
この経験から、事前準備を十分にしないと
書類選考を通過できません。
転職エージェントと使い分ける
応募書類の添削や面接指導なら、
転職エージェントでもしてくれますが、
ここまできめ細かい事はしてくれません。
それに転職エージェントのサービス期間は通常3ヵ月です。
それを過ぎると自動的に退会となります。
再就職活動を3ヵ月で終える人は少数です。
半年はかかると考えて下さい。
再就職支援の期間は1年が多いです。
そんな長期のサポートは他にないです。
転職エージェントは求人開拓に利用します。
ここで重要なのは登録時の職務経歴です。
入力内容に手を抜いては絶対に駄目です。
中高年は門前払いをされやすいです。
そうされなくても紹介求人数は減ります。
転職エージェントの仕事は求人紹介では無く、求人に合う人材を探す事なのです。
そのため、転職エージェントが持つ求人に合った人材であることをアピールする事が重要です。
セミナーで学んだ事を活かし、
企業への応募同様、最初に要約や自己PRを書き、エージェントが興味を持つようにします。
再就職支援会社の求人に期待できないため、
ここを上手く活用することが非常に重要になってきます。
書類作成や面接対策は再就職支援会社、
求人開拓は転職エージェント、
と上手く使い分ける事で
効果的な再就職活動をする事ができます。
理想的な再就職活動の進め方
再就職支援会社曰く、理想的な進め方は
再就職活動は4か月を目標にスケジューリングする事だそうです。
短期で決めるには、採用のピーク期に上手く乗る事です。
異動や欠員補充のため、4月や10月入社で企業は求人を出します。
応募して内定までは1か月以上かかるので、
1,2カ月前から万全の状態で求人を逃さないようにする必要があります。
希望退職は3月や9月末が多いです。
9月末退職の場合、4カ月で決めるには、
1年で最も求人が増える1~2月をゴールに設定します。
<10月 事前準備>
セミナーで効果的な応募書類の作り方を学んだ上で書類を作成し、面接力アップをする。
職務経歴書が完成したら、それを使って転職エージェントに登録する。
★スタートダッシュが大事
希望退職は3月や9月に集中するため、
直後の4,10月は支援会社に多くの退職者がやってきます。
この時期はセミナーも頻繁に行われますが、
それを過ぎると開催頻度が下がり、受講者が少ないと延期になる場合もあります。
なので、ここでのんびりしてると、
いざセミナーを受講したくても、
開催まで日数が開くことで、更にスタートが遅れてしまいます。
<11月 求人を開拓して応募する>
★求人にできるだけ応募する
応募の判断基準となる優先順位をつけます。
(給与、職種、勤務地、休日、雇用形態等)
この方が求人を探しやすくなります。
迷っているなら、まず応募して下さい。
迷っている間に締切になる場合があります。
★面談を入れて支援会社にできる限り通う
セミナーが終了すると、
支援会社に行く回数も減りますが、
できるだけ面談を入れて通うようにします。
その理由は2つあります。
(1)活動の中だるみを防止
自分だけだと、どうしてもだらけてきます。
私は定期報告として毎週面談を入れました。
そうすることで、成果が報告できるように行動するようになり、ダラケを防止できました。
(2)失業保険の給付が楽になる
失業保険の受給は月2回以上の求職活動の実績が必要です。
そのためには求人に応募するか、
ハロワで就職相談をしなくてはなりません。
給付の為に、希望しない求人に応募したり、
その場限りの相談をするためにハロワに行くのは時間の無駄です。
再就職支援会社での面談も対象になるので、
それだけで、給付の条件をクリアできます。
ハロワには月1回の失業保険認定日に行くだけで済みました。
<12月 必要に応じて軌道修正する>
1年で最も求人が減る時期です。
転職エージェントからの求人紹介数も
面談時の初回をピークにその後減少する為、
応募する求人が無い辛い時期となります。
必要に応じて、当初決めた応募の判断基準
(給与、職種、勤務地、休日、雇用形態等)
について見直すことも必要かもしれません。
私の場合、職種を設計以外にも広げました。
その結果、別の職種で入社しましたが、
その後の仕事ぶりを評価され、設計職に復帰する事ができました。
そんな事もあるので、いろいろと可能性を広げる事も大事です。
<1、2月 採用のピーク期に乗る>
この時期の求人を逃さないように万全の準備を行います。
エージェントからの連絡が途絶えていたら、
こちらから連絡して求人紹介を依頼します。
この時、督促するような事はいけません。
エージェントの仕事は求人紹介ではなく、
求人に合う人材を探している事を認識して下さい。
連絡する時は真摯な態度で行って下さい。
この時、職務経歴書が登録時よりブラッシュアップされているなら、再提出するのも良いです。
以上のように活動をスケジューリングし、
今は何をする時かを意識して活動するようにして下さい。
再就職に役立ったエージェント
このように再就職支援サービスと、
転職エージェントを上手く活用することで、
再就職活動を効率よく効果的に行うことができます。
ここで紹介する5社は利用した転職エージェント11社の中で、利用して良かった所です。
100%満足の求人はないかもしれませんが、
70%程度ならば、この5社の中から
見つかる可能性は高いです。
ここで紹介の5社を早い段階で
利用することをお勧めします。
<再就職活動の経験から知っておくと有利になる秘訣を解説>
<納得できる再就職先の探し方を解説>
<再就職を4ヶ月で決める活動の進め方を解説>