この記事で伝えたいこと
・長期化に伴う心境の変化について
・厳しい現実を、どう乗り越えたか
・どのようにして再就職したのか?
会社の業績悪化で希望退職しましたが、
この年齢での再就職は非常に大変でした。
この時の経験や感じた事を紹介することで、
再就職活動をする人の問題解決の一助になればと思います。
再就職支援サービスに登録
私のプロフィールは以下の通りです。
大学卒業後、総合電機メーカーに就職
電気回路設計エンジニアとして勤務
希望退職制度により40半ばで退職
会社の業績悪化により、
多くの40,50代の技術者が退職しました。
この時は自分のスキルに自信があり、
再就職支援サービスを受けるので、
ここまで苦労するとは思いませんでした。
会社が用意した再就職支援会社は
2社から選択制でした。
誰もが知っている最大手と、
もう一つは初めて聞く所でした。
各社毎に説明会が実施されましたが、
サービス内容に大きな差は無かったです。
多くの人が最大手を選ぶ中、
説明会でのプレゼンが良かったのと、
自宅からオフィスが近いということで、
別の会社を選びました。
この選択は正解でした。
理由は、近くて通いやすいので、
毎週、面談をすることができました。
この定期的に外出して、
誰かに相談するという事が、
半年もの再就職活動を維持する上で
メンタル的に大きな効果がありました。
再就職支援会社の選び方について解説しています。
事前準備と求人情報の収集
退職後は支援会社の各種セミナーに参加し、
応募書類の効果的な書き方を学び、
面接演習等をしました。
この事前準備ですが、この時は
学ぶ程の事ではないと思っていましたが、
その半年後、大きな効果をもたらします。
当初、支援会社に期待していたのは
独自開拓したという求人でしたが、
希望条件を満足するものは無かったです。
ちなみに、別の再就職支援会社でも
同じような状況であった事は
一緒に退職した同僚から聞きました。
なので、再就職支援会社の求人は、
当てにしない方が良いです。
このため、求人情報は転職サイトや
転職エージェント等から入手しました。
中高年向けの求人の探し方を解説しています。
セミナーを受講し、入手した求人から
応募が一通り終わる頃には
既に退職から2か月経過していました。
書類選考落ちが続く
退職から3か月経過すると、
応募結果がほぼ出揃います。
20社以上応募しましたが、
書類選考通過は1社もありませんでした。
退職仲間で決まる人も出てきて、
次第に焦りがでてきました。
転職エージェントから紹介される求人数は
登録時が最も多く、その後も
追加紹介が来ますが、数が減ってきます。
ハローワークの求人検索もしていましたが、
社員数十人程度の企業が多く、
応募したい求人は殆どありませんでした。
この頃になると、希望条件を下げる
必要があると考えるようになりました。
求人が減り、無応募状態になる
4か月を過ぎると、退職時に登録した
転職エージェントは3ヵ月で終了なので、
求人が激減します。
再登録が可能の所もありますが、
紹介案件は少なくなります。
どこにも応募してない状態が活動中で一番辛かったです。
不採用通知はもちろん辛かったですが、
応募していれば、僅かでも希望が持てます。
厳しい現実を、応募し続けることで、
乗り越えていました。
それには応募数を確保する必要があります。
当初は見向きもしなかった求人にも応募するようになりました。
中にはブラック企業もあり、
面接で心無い事を言われたりしてかなり辛い時期でした。
ハローワーク求人のブラック企業の見分け方について解説しています。
予想もしない展開で就職決定
退職から半年近く経過して、
ようやく内定をもらうことができました。
この就職が決まった理由は2つあります。
・この時、求人が増える時期だった
・求人条件に囚われず応募したこと
一つ目の求人が増える時期ですが、
1,2月と9,10月にピークがあります。
退職や異動で欠員が出て、
来期からの補充をするためです。
この時が、ちょうどその時期でした。
なので、半年に一度のピーク期を
逃さないようにすべきです。
2つ目の求人条件に囚われずに応募ですが、
この求人は希望の設計職では無く、
しかも月給18万円であることから、
若手を求めている事は明らかでした。
しかし、自宅からも近く、
メーカーの生産管理職という事で、
前職の経験が少しでも活かせればと考え、
応募しました。
面接では私の年齢・経歴から、
この給与で良いのか聞かれました。
この給与では前職の半分以下にりますが、
当面の収入を確保したいという思いもあり、
「もちろんです」と答えました。
その後、二次面接に進む事ができ、
その時は本社から社長も同席していました。
社長は、本社から来るまでの道中で、
職務経歴書にある様々な経験・知識を見て、
社内でうまく活かせないか考えていた。
と言うのです。
この経験を、うちの設計で活かして欲しい
という話になり、
求人には無かった設計職で入社できました。
給与も前職の年収を考慮してもらい、
前職より低いものの10万円以上アップし、
大成功ともいえる再就職を実現したのです。
再就職支援会社の話によると、
中途採用において、募集条件はあるが、
本人次第で変更の可能性がある
と答えた企業は50%を超えるそうです。
つまり、求人票は目安に過ぎないです。
求人条件を変更しても採用したくなるように
職務経歴書は充実させておく事が重要です。
再就職支援会社で学んだ職務経歴書の書き方を解説しています。
活動開始から293日で再就職
退職して6か月後に、再び設計エンジニアとして返り咲くことができました。
会社から退職勧奨をうけてから293日が経過していました。
応募総数50社中、書類選考通過は5社、内定が出たのは3社でした。
再就職支援会社からは
「年齢の数だけ応募して下さい」
と言われました。
確かにその通りだと思いました。
しかし、年の数だけ応募すると言っても、
就職したい会社でなければ意味がないです。
ここで紹介する5社は利用したエージェント11社の中で、利用して良かったところです。
100%満足の求人は無いかもしれませんが、
70%程度ならば、この5社の中から
見つかる可能性は高いです。
ここで紹介の5社を早い段階で
利用することをお勧めします。
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